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決算スピード - 税理士法人水垣会計パートナーズ|東京都足立区・葛飾区の会計・税務事務所

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今月のコラム

決算スピード

カテゴリ: 今月のコラム 作成日:2022年05月25日(水)

 

 5月11日、トヨタ自動車は2022年3月期の連結決算を発表しました。純利益は2兆8501億円で過去最高の利益でした。その翌日にはソフトバンクグループが決算発表しましたが、最終利益は1兆7080億円の赤字で過去最大の赤字でした。黒字にしても赤字にしても、私が普段使っている12桁の電卓では桁が足りません。まさに桁違いの金額です。

 ゴールデンウイーク明けから、上場企業の決算発表オンパレードです。13日が決算発表のピークになりましたが、見事な横並びです。2022年3月期決算の上場企業の業績は、コロナの影響や半導体不足、エネルギー価格の高騰等の影響で苦戦したかと思いきや前期比増益となった会社が多く、絶好調とも言える内容でした。しかし、来期については原材料高等懸念材料も目白押しで、慎重な見方をする会社が多くありました。 不透明要素も多く、楽観的になれないのは当然でしょう。

 トヨタ自動車にしてもソフトバンクグループにしても、その決算内容もさることながら決算発表のスピードにも驚かされます。会計事務所が5月に3月決算で忙しい思いをする最大の原因は、なんと言っても3月決算法人の数が多いということにあります。数ある中には手こずる会社もありますが、それが忙しさの原因と言うより数がネックです。

 会計事務所の3月期決算業務の一般的な流れは、4月に3月分のデータ処理を行って、連休前に会社と決算日程を調整し、連休明けに決算に着手するというものです。決算業務の負担をできる限り軽減し、少しでも決算スピードを早めようと期中業務を充実させ、業務の平準化を図ろうとしていますが中々思うようにはいかないものです。決算ともなると中小企業と言えどそれなりに手がかかります。それが上場企業となれば中小企業の比ではなく、膨大です。

 中小企業に比べ上場企業には有能な人材が揃っているし、IT化も進んでいることは容易に想像できますが、それにしてもその決算スピードは敬服に値します。会社の決算発表日程は至上命令で、他社に遅れをとる訳にはいきません。まさに経理の腕の見せどころです。これも勝手な想像ですが、連休明けの会社の決算発表スケジュールに間に合わせるためには親会社の経理担当者は子会社の経理担当者にプレッシャーをかけ、ゴールデンウイークもなく当然家族サービスもなく不眠不休で決算に取り組んでいるのかもしれません。

 中小企業の決算は主として単独決算で税法基準ですが、上場企業では単独決算だけでなく連結決算をするし、企業会計基準や国際会計基準対応の決算が求められます。税法との差異は税務申告書上で申告調整をします。相当勉強していないと決算は組めません。その辺のボンクラでは務まりません。私がお手伝いしたくとも、ロクに勉強もせず12桁の電卓を持ってウロウロするのでは能力も桁も足りず足手纏いになるだけでしょう。

 普段は縁の下の存在ですが、決算は年に1度経理担当者の存在感が増す時です。どうせ決算で苦労するなら赤字より黒字の方が頑張りがいがあると思うのが、経理担当者の共通の思いでしょう。

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