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ダイナミック・プライシング - 税理士法人水垣会計パートナーズ|東京都足立区・葛飾区の会計・税務事務所

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今月のコラム

ダイナミック・プライシング

カテゴリ: 今月のコラム 作成日:2021年04月09日(金)

 

 最近、ダイナミック・プライシングという言葉を見聞きする機会が増えました。JRが、新型コロナウイルス対策の一環で、ダイナミック・プライシング導入を検討しているということでも注目されるようになりました。

 鉄道料金は、始発から終電まで同一区間であれば同一運賃で、時間帯によって変動することはありません。早朝割引もなければ、深夜割増もありません。終電時間の繰り上げの次は、3密対策を兼ねて運賃体系の見直しを検討しているようです。朝・夕の通勤・通学時間帯は、どこの鉄道もラッシュの時間帯です。利用客が1番集中する時間帯であり、1番大きな需要がある時間帯です。それならば、大きな需要に見合うようにラッシュ時の運賃を高く設定すれば、過度の集中を避けることもできるし、他の時間帯に利用客を誘導することができます。閑散時の料金を引き下げればなお効果的です。これによって、時間帯別利用客の分散効果が得られ、鉄道の運行は安定すると共に、3密対策にもなります。これまでの距離を基本とする料金体系から需要を基本とする料金体系に変えることになります。

 需要と供給の関係で、商品やサービスの価格設定を変動させることがダイナミック・プライシングであり、変動料金制です。鉄道料金だけで世の中の働き方や学び方が大きく変化する程単純ではありませんが、テレワークの拡大等何らかのきっかけにはなるのかもしれません。

 このダイナミック・プライシングは、日常生活でも普通に経験しています。例えば、正月やゴールデンウィークに旅行しようとすると、ホテルを含めて旅行費用は割高になります。土・日は平日料金に比べて割高です。旅行業界はシーズンや曜日によって変動料金制です。タクシーは深夜割増があり、デパ地下は閉店間際になると売れ残り回避のために、惣菜等を一斉値下げします。変動料金制です。これら以外にも色々な変動料金制があり、その考え自体は目新しいものではありません。

 会計事務所で変動料金制を採用しているという話はこれまで寡聞にして知りませんが、将来的には導入されるかもしれません。1年12ヶ月のうち3月決算の会社が1番人気で、どこの事務所でも3月決算会社を多く抱えています。3月決算の需要が最大で、毎年5月はその決算・税務申告に大忙しです。そこで、ダイナミック・プライシングを導入して、3月決算会社の決算料の値上げを検討すべきかもしれません。割増し決算料を負担してもなお3月決算にとどまる必要があるのか? 何となく3月決算にしているだけで、3月決算にこだわる必要のない会社やコスト重視で割増し決算料を支払うくらいなら、他の月に決算月を変更しようと考える社長も現れるかもしれません。かくして、過度の3月決算集中は回避されることになり、会計事務所の業務平準化に寄与します。そう考えると、ダイナミック・プライシング導入は会計事務所にとってはメリットが大きいように思えますが、もしも水垣が先走って導入したら、顧客から袋叩きに合うのがオチかもしれません。このままそっとしておきましょうか…。

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