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不要不急 - 水垣公認会計士・税理士事務所|東京都足立区・葛飾区の会計・税務事務所

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今月のコラム

不要不急

カテゴリ: 今月のコラム 作成日:2020年05月14日(木)

 いつもなら、5月の新緑が眩しい季節です。目に青葉 山ホトトギス 初鰹、今の季節を象徴する言葉も今年は何故か虚ろに響きます。輝く青葉も、鳥たちの明るい鳴き声も、旬の美味しい食べ物も、いつもと変わらず目の前にあるはずですが、この異常事態によって目も耳も味覚も本来の感知能力を失ってしまったかのようです。

 休業要請、3密回避、人との接触8割減、不要不急の外出自粛etc、私たちの日常はすっかり様変わりしてしまいました。今は、手強い新型コロナウイルスとの我慢比べが続きます。いつまでこんな事が続くのか分かりませんが、この頃では自粛疲れ気味です。自粛疲れという言葉は禁句なので、不謹慎だと怒られそうです。

 さて、今ではごく当たり前になった不要不急という言葉が気になります。何が不要不急で、何がそうでないのかの判断基準は難しいものがあります。ある人にとっては不要不急でも、ある人にとっては大切なものもたくさんあるはずです。例えば、散歩は不要不急の行為なのでしょうか? 特定の目的もなく、ただブラブラ歩くことなどいわゆる不要不急の典型のようでもありますが、一概に不要不急とは決めつけられません。こんな時なので、ある程度は止むを得ないと言えば止むを得ないのでしょうが、一律に不要不急の線引きをされるのは、釈然としないものがあります。個人的には、勝手にそんな事を決められたくはありません。

 まるでタケノコの皮を剥くように、あれも不要不急、これも不要不急と次から次に不要不急という名の皮を剥いて行った後、最後に残るものは真に生活に必要なものだけなのでしょうか?

 よしんば、そうだとしても、それさえ残れば私たちの生活には何の問題もないのでしょうか?

 不適切だとして切り捨てられた不要不急のものの中には、私たちの生活の潤滑油となって、生活に潤いをもたらし、生活を豊かにしてくれるものが数多くあります。私たちの生活は、そうした潤滑油の存在によって支えられているとも言えます。無用の用、無駄の効用ではありませんが、不要不急の意義について改めて考えてみる良い機会なのかもしれません。

 今、巷には自粛警察なる人が現れています。我こそは正義の番人として、やたら他人の行動に干渉し、自分の正義を押し売りします。そして、何かあれば、すぐにけしからんと声高に叫びます。自分だけの一人よがりの正義の押し売りは困りものです。

 誰もが一日も早くこの閉塞感から抜け出したいと願っていますが、とりあえずそれまではお互いあまりギスギスしないようにしたいものです。幸いなことに、空は青空、五月晴れです。

目に青葉 山ホトトギス 初鰹

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